むくみで日本の漢方薬を飲んだことがある方なら、韓国の韓医院の考え方にもなじみやすいと思います。韓国の韓医院では、韓医師という国家資格の医師が診察をして、漢方(韓国では「韓方」と書きます)を処方します。DEARでお出しするのは、その方のむくみ方に合わせて処方し、院内で煎じてパウチに詰めた韓方薬です。
FIRST VISIT
DEARでの初診の流れ

初診では、問診票にご記入いただき、身長と体成分(体組成)を測ります。結果用紙では、体重の横にある体水分量を一緒に確認します。なかでも、体の水分のうち細胞の外にある割合が、むくみの目安になる数値です。
そのあと診察室で、脈とお腹と舌を診て、いつ、どこがむくむのか、胃腸の調子、直近の生理が始まった日を伺います。韓方薬のご相談を含めて、初診の所要時間は1〜2時間ほどです。
処方の方向は、むくむ場所と時間帯で決まります。目の下や顔がむくむ方は水分代謝と循環を、手足がむくむ方は胃腸を先に整え、疲れが強く元気が出ない方は体力を補うところから始めることもあります。同じ朝の顔のむくみでも、手足が冷える方と、手足に汗をかきやすい方とでは、処方が変わります。DEARでお出しするのは、誰にでも同じ「むくみ取りの薬」ではなく、「あなたのむくみを取るための薬」です。
韓方薬は院内の煎じ室で調製し、約15日分ずつお渡しします。むくむところの近くやお腹に、鍼治療を併せて行うこともあります。これまでむくみのために飲んできたお薬やサプリメントがあれば、名前と期間をお知らせください。尿の量を増やすものを長く続けていた場合、やめた直後に一時的にむくむことがあり、1 処方を決める手がかりになります。
むくみに良いというお茶や食品を試してもその場かぎりの方、朝と夜の体重差が大きい方、生理のたびに同じところがむくんで重くなる方、食事と運動を続けているのに体重が変わらない方は、一度ご相談ください。ダイエット中の方には、韓方ダイエット「BE DEER」でも、体成分の体水分量を初診から一緒に確認しています。
POUCHES
旅行中の受け取りと、日本への持ち込み
初診と処方は、来院したその日に受けられ、韓方薬のパウチも当日中の調製に対応しています。金曜日は韓方薬を煎じていません。週末に帰国される方は、木曜日までの来院をおすすめします。滞在日数は、予約のDMでお知らせください。
日本の個人輸入の基準では、医薬品は種類によって「用法用量からみて1か月分以内」または「2か月分以内」が、輸入確認証なしで持ち込める量の目安とされています。2, 3 DEARの韓方薬は約15日分ずつの処方なので、一回の処方はどちらの目安にも収まります。帰国後も続けたい場合の受け取り方法(日本への発送を含む)は、初診のときにご相談ください。海外旅行保険の請求には、英文の診療確認書を発行できます。
もう少し詳しく
MORNING, EVENING
朝は顔、夕方は脚。体の水分が移動しています
むくみのご相談で私がまず伺うのは、どのくらいむくむかよりも、いつ、どこがむくむかです。花王の研究所が、成人40名の皮膚の厚さを同じ日の午前と午後に超音波で測った研究があります。午前から午後にかけて、額・目もと・頬の皮膚は薄くなり、太ももとふくらはぎの皮膚は厚くなりました。研究チームは、日中、重力によって皮膚の中の水分が顔から脚のほうへ移動するためだと説明しています。4
顔
脚
日中のあいだに
顔
脚
成人40名(男性20名・女性20名)の8か所を、同じ日の午前と午後に超音波で測った結果を図にしたものです。帯の太さは変化の向きを示し、実際の厚さの比ではありません。Tsukahara ら、2001年。
体全体の水分量が増えたわけではありません。姿勢だけを変えて体の水分を測った実験では、30分立っているあいだに約400mLの水分が血管の外へ移り、5 ひざから下の体積を朝と7時間後で比べた研究では、左が平均62mL、右が94mL増えていました。6 夕方に靴がきつくなるのは、この水分です。
朝の顔のむくみは、たいてい昼ごろには引いていきます。昼を過ぎても残るとき、毎日くり返すとき、朝と夜の体重差が大きいときは、体が自分で水分を巡らせ、排出する力を診る必要があります。目の下や顔なら水分代謝と循環を、手足なら胃腸を先に診るのは、そのためです。
THE MONTH
生理前のむくみ。いちばん強く感じるのは、生理の初日でした
ひと月のうち決まってむくむ週があると感じている方には、次の研究が参考になります。女性62名が「今日はどのくらいむくんだか」を0から4の点数で一年間毎日つけ、集まった765周期分を、生理開始日を基準にそろえて重ねたものです。7
横軸の0が生理の始まった日、縦軸はむくみを感じる点数(0〜4点の平均)です。女性62名、765周期。White ら(2011年)のFigure 1(a)を切り出して掲載。CC BY 3.0。
実際に体を測った研究もあります。女性60名の顔と手足をメジャーで測ったところ、生理前の週は、生理中よりも顔・お腹・太もものサイズ(周囲径)が大きくなっていました。8 二つの研究を合わせると、体は生理前の週からすでにむくんでいて、むくみの自覚は生理が始まる日にもっとも強くなる、ということになります。
体成分の測定結果も、この周期の影響を受けます。生理の直前に測った体水分量と、生理のあとに測った体水分量は、同じ方でも数値が変わります。来院の日に直近の生理開始日を伺うのは、結果を正しく読むためです。朝と夜の体重とむくんだ場所を数日分、それに直近の生理開始日をメモしてきていただくと、初診でより詳しくお話を伺えます。
ON THE ROAD
旅行中のむくみ。歩く日、立つ日、いつもと違う食事
旅行中は、立ったり歩いたりする時間が長く、食事の塩分もふだんと変わります。ソウルでの数日間に顔や脚のむくみが気になる方に、すぐにできることが3つあります。
日中は、ひざ下丈の着圧ソックスをはく
朝はいて、夜に脱ぎます。片脚だけに11〜21mmHg(約15〜28hPa)のひざ下丈の着圧ソックスをはいて過ごした研究では、はいたほうの脚は夕方のむくみが減るか、まったく出ませんでした。6
ホテルに戻ったら、30分ほど横になる
クッションに脚をのせて休みます。横になると、細胞のあいだの水分が血管に戻ります。成人7名が35分横になるあいだに、血漿(血液の液体成分)が440mL増えたという報告があります。9
塩分は、毎日同じくらいにする
薄味の日と濃い味の日の差が大きいと、体の水分量もそれにつられて増減します。食事を管理した実験では、塩分を控えた食事から通常の量に戻した6日間で、細胞外の水分が約2L増えました。10
それでも毎朝、毎夕くり返すむくみは、体の中から整える番です。むくむ時間帯と場所を書いたメモをお持ちください。日本語で、私が直接診ます。
DEAR KOREAN MEDICINE CLINIC · SEOUL
江南駅5番出口から徒歩約10分・スターバックスと同じビル · +82-2-3486-1777
- 月・火・水・金10:00–20:00
- 昼休み13:00–14:00
- 木14:00–20:00
- 土10:00–15:00
- 日休診
FAQ
よくある質問
日本語で診察を受けられますか?
はい。キム・ミンジ院長が初診から日本語で直接診察しますので、通訳は不要です。
旅行中の短い滞在でも受けられますか?
はい。初診と処方は来院した日に受けられ、韓方薬も当日中の調製に対応しています。金曜日は煎じていませんので、週末に帰国される方は木曜日までの来院をおすすめします。
韓方薬のパウチは日本に持ち込めますか?
日本の個人輸入の基準では、医薬品は種類によって「用法用量からみて1か月分以内」または「2か月分以内」が、輸入確認証なしで持ち込める量の目安とされています。DEARの韓方薬は約15日分ずつの処方なので、一回の処方はどちらの目安にも収まります。
韓方薬も、やめるとまたむくみますか?
むくみの韓方薬は、水分を出して終わりではなく、体が自分で水分を巡らせて排出する流れを取り戻すことに重点を置きます。約15日ごとに、むくむ時間帯と場所の変化に合わせて処方を変え、必要がなくなればそこで終了します。
むくみを放っておくと太りますか?
むくみは体にたまった水分で、体脂肪とは別のものですから、むくみがそのまま脂肪になることはありません。ただ、むくみが長く続くと体重が落ちにくくなることがあるため、ダイエット中の方はむくみも一緒に診ます。
朝の顔のむくみは、どのくらいで引きますか?
起きて動いているあいだに水分が下へ移り、たいてい昼ごろには引いていきます。昼を過ぎても残る方、毎日くり返す方は、一度ご相談ください。
料金はどのくらいですか? 保険は使えますか?
韓方薬は保険外です。料金は処方の前にご案内し、日本の方も韓国の方も同じ料金です。
予約はどうすればよいですか?
予約優先制で診療しているため、ご来院前のご予約をおすすめします。InstagramのDM(@dearhani__)がもっとも確実です。お電話(+82-2-3486-1777)でも承っております。
参考資料
- MacGregor GA, Markandu ND, Roulston JE, Jones JC, de Wardener HE. Is "idiopathic" edema idiopathic? Lancet. 1979;1(8113):397–400.
- 厚生労働省「医薬品等の個人輸入に関するQ&A」
- 千葉県「医薬品等の個人輸入について」
- Tsukahara K, Takema Y, Moriwaki S, Fujimura T, Imokawa G. Dermal fluid translocation is an important determinant of the diurnal variation in human skin thickness. Br J Dermatol. 2001;145(4):590–596.
- Maw GJ, Mackenzie IL, Taylor NA. Redistribution of body fluids during postural manipulations. Acta Physiol Scand. 1995;155(2):157–163.
- Partsch H, Winiger J, Lun B. Compression stockings reduce occupational leg swelling. Dermatol Surg. 2004;30(5):737–743.
- White CP, Hitchcock CL, Vigna YM, Prior JC. Fluid retention over the menstrual cycle: 1-year data from the prospective ovulation cohort. Obstet Gynecol Int. 2011;2011:138451.
- Tacani PM, Ribeiro Dde O, Barros Guimarães BE, Machado AF, Tacani RE. Characterization of symptoms and edema distribution in premenstrual syndrome. Int J Womens Health. 2015;7:297–303.
- Hagan RD, Diaz FJ, Horvath SM. Plasma volume changes with movement to supine and standing positions. J Appl Physiol. 1978;45(3):414–417.
- Heer M, Frings-Meuthen P, Titze J, et al. Increasing sodium intake from a previous low or high intake affects water, electrolyte and acid-base balance differently. Br J Nutr. 2009;101(9):1286–1294.
このコラムは一般的な健康情報であり、個別の診断や治療に代わるものではありません。結果には個人差があります。
